音楽と形式と

音楽について好き勝手語ったり解説したり

岡田斗司夫氏の4タイプ診断をやってみて

 

まぁ、見ての通りの理想型でした。
この診断は岡田さんの言葉から察するに自分のための診断というよりは、相手との関係を悪くしないように、最低限のライン(NG行動)を知るためにあると思います。

ただ、これを踏まえて『人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』を読むと、わかるんですよ。ショウタ君の気持ち。

ショウタ君はおそらく絵が人並以上にうまくて、多分宝の持ち腐れというか、ちゃんとライトが当たる環境にいればある程度評価される実力者なんだと思います。ただ、所属していたクラブの方針が大衆受けを狙うもので、それが気に食わない。というか「大衆受け」自体をちょっと下に見ている。

自分の理想がしっかりある。ありすぎるんですよ。僕もそうなんですけど、理想型の人って、この理想というのが自分だけのもので、他人と共有できるものではないということはわかっていると思うんですよね。
でも、頭ではわかっていても、団体行動とかでそれを強制されると自分ルールを優先してしまうんですよ。わかってますよ、これがわがままだってこと。わかってるんですけど、それを曲げれないんです。アイドルマスターシンデレラガールズで言うところの「みくは自分を曲げないよ」ってやつをいくつになっても突き通す。
「『売れなくてもいい、満足のいく作品ができればいい』くらい、言えないんですか?」
これ本当に共感。ショウタ君は所属していた部活がコミケに参加することになり、えっちな作品のメインを描かせてもらえることになったんですが、それ自体が嫌なんです*1
コミケというものをある種下に見ているんですよね。それはショウタ君にとってコミケというものが才能のない者が才能のある人のオリジナルをパクって話題性をかっさらおうとしている集まりだと思っているからです。
ショウタ君はそういうのが許せない。許せない=そういう行動を取れないと思ってください。理想型はそうなんですよ。僕もそうですからわかりますし、だからこそ「でもそれって処世術としていったん受け入れたほうが頭いいよ」っていう友達の意見は受け入れられないです(笑)
冗談抜きでそうするくらいなら死んだ方が良い。理解はできるんですけど、価値あるご意見とは思えない。

平たく言うとバカなんですよね。でもわかるよ。
「世の中どいつもこいつも、ふた言めにはカネだ!」
僕もこの”カネ”という単語を”ゴールド金賞”に変えて音楽室で吐き捨てたことがあります。

僕が満足するのは”僕が”定義した勝利のみであって、”他人より”どうこうっていう相対的な勝利には興味がないんですよ。
いや、嬉しいですよ。他人より優れていたら。でも、それでも他人より優れていても自分の理想を体現できていない勝利って無価値なんですよ。

だから一番困るのは教育係になることです。
自分の理想が自分にとっての理想であって、他人にとっての理想ではないということは自分でもわかっています。だからひたすら個人プレーでいいんです。営業職とかでいいんですよ。
自分が先輩という立場になったとき、どこまでこの子に押し付けていいんだろうかってすごく悩みます。
この子にこのことを教えることが、この子の今後に本当の意味で活きるのだろうか。それこそ長い人生で。

ある人は言いました。「そんなこと、その子の判断だよ。その子の解釈まであなたが責任をもつ必要はない。」

どうでしょうね……ここまで読んでいただいた理想型の皆さん。「そっかぁ」で納得できますか?
僕はできません。

だって、その子よりこっちの方が経験者だったり長生きだったり、いわゆる「上手」な訳ですよ。「上手」なら、人より「できる」なら、アウトプットもうまくてなんぼです。

うん、わかるよ。プレイヤーとして素晴らしい人が教育者として素晴らしいかは別問題だと。
どこかでわかっているはずなんですけどね。

それでも名ばかりの管理者に辟易していまう。
「現場もお客さんの気持ちもわからないくせに」と。


なお、僕は趣味である音楽鑑賞だけは自分の聖域を守るために動画を投稿しています。動画を作成することが、自分の理想をアウトプットする手段だからです。

www.amazon.co.jp

*1:周りはショウタ君の実力を認めているから任せてくれているという側面を彼は若いから理解していないんです。