先日の投稿で、今月PV数100を達成できました。
私にとってブログは長文を投稿できるツイッター感覚でしたので、当初反応をいただけるとすら思っておらず、毎回いただける★に対して驚きと感謝でいっぱいです。
重ね重ね見ていただいている皆さん。ありがとうございます。
さて、ベートーヴェンの5番と言えば、たくさんの演奏があって、どれを選ぶかはさしずめバーに行ってジントニックを頼むような。その人の趣向まで見える……のかもしれません。
PV100企画ということで、私の大好きな録音を紹介します。
まぁまずは4楽章を聴いてくださいよ。
私の苦手なモッサリ系の録音とは対極に位置するかの演奏で、初めて聴いたときは「これよこれ、こういう演奏あったんじゃん!」と最後まで大興奮でした。
トランペットはナチュラルトランペットが使用されており、現代の音色とはちょっと違った、澄んでいるとも野性的とも形容できる炸裂音からスタート。
そのあとのチェロバスは弦楽器特有のブゥン!というアタックが室内楽というアンサンブルの薄さによってむしろ際立ち、その上を駆け上がるピッコロはこれまた最高。
このような上昇音型は4楽章で何度も現れるが、そのすべてで同様のパフォーマンスを出し切るこのピッコロ演奏者はきっとやべーやつ。
これだけの迫力が室内管弦楽団とか正気か?
極めつけはヨーロッパ室内管弦楽団の極めて優れた弦楽アンサンブル。おそらく古楽器的なアプローチと記載があるように、ビブラートは控えめで、それがかえって純度の高さをわからせにくるし、トレモロ時はもう人間の演奏する楽器からしか鳴らせないであろう音色が出てくる。
ベートーヴェンの専門家ではないので断言はできないが、きっといわゆる正統派な演奏ではないと思う。トランペットの「咆哮」なんてかっこつけて書いたが、人によっては音が割れまくってピャーピャーうるさいと受け取るかもしれないし、ピッコロは音の処理がブツ切りされていると言われるかもしれない。
しかし、ドイツ正統派っぽい音色や下手に弦楽セクションを強調するような演奏が苦手であったり、もしくは最近の録音があまりにもアレグロすぎてあっさりしすぎとか、そういった方への需要は満たせるのではないかと思います。
皆さんはベートーヴェンの5番と言えば何をフェイバリットにしていますか?よければコメントにて教えてください。
短いですが、本日はここまで。
すばらしいピッコロ奏者に拍手を。